「青春」(学園青春系)

A・・・・(男子高校生)

B・・・・(男子高校生)

(場面設定)

高校生って、無敵だ。


好みのタイプ

A「なあ、この中じゃ、どの子がタイプ?」
B「なんだよ、あー……右から二番目?」
A「お? そこいっちゃう? 何? やっぱ決め手は胸?」
B「ちげーよ。てか、雑誌持ってきてんの見つかったら没収されるぞ」
A「へーきへーき。中村(先生)いつもチャイムギリギリにしか教室来ねーじゃん。てか、そうかー。お前は胸で女を判断しちゃう系男子だったのかー」
B「だからちげーって」
A「じゃあ、こっちのページで言うならどの子が好みよ?」
B「……これかな」
A「やっぱ胸じゃないですかー、やだー」
B「うるせー。たまたま顔とか雰囲気とかいいなーって思った子が胸が大きかったんだよ」
A「いやいや、さっきのとこの子、全然顔のタイプも雰囲気も、なんならヘアスタイルも違うからね?」
B「じゃあ、お前はどの子がタイプなんだよ」
A「そうだなー、料理上手でちょっと甘えたがりな子かな?」
B「写真から選べよ」
A「だって、俺顔で判断しないもーん」
B「じゃあ、なんでそんな雑誌持ってきてんだよ」
A「暇つぶし?」
B「お前も大概だな。興味がないものにわざわざ金出して……」
A「あ、大丈夫。お金はちゃんと元とったから」
B「は?」
A「いや、実は横山と高田と賭けてたんだよね。いやあ、お前はちゃんと胸で選んでくれるって信じてたよ」
B「人を勝手に賭けの対象にするな」
A「まあまあそんな怒んなって。実はあと一問あるんだ。ほれ、このページだと誰よ?」
B「じゃあ、一番左」
A「ありがとう」
B「なんでお礼言うんだよ」
A「お前なら、こう言えば最後は一番貧乳の子を選んでくれるって信じてたよ。小学生のときから変わらないな、その単純さ」
B「なっ」
A「じゃ、俺あいつらに報告してくるから。あ、あいつらに聞かれたら、ちゃんと答えたとおりの子を言えよ?」
B「誰が言うか」
A「放課後、ハンバーガー奢ってやるからさ」
B「……ダブルバーガーな」
A「ホント、単純だよなお前」

 

狙い

男子高校生同士の掛け合い。BのほうにはAを誘導するという目的がある。また、二人は小学生以来のつきあいである。腐れ縁の感じをどう出すかという点と「単純なキャラ」と「金稼ぎをするような計算高いキャラ」という対比構造となっている。

やり方など

・A、あるいはBは他方へ恋愛感情を抱いている

・Bはクラスで友達がいない

・Bは利用されることが何より嫌い

・Aは実はBをいじめている


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