「本番前」(怯み・緊張)

A・・・・(ユニットの片割れ、ジュン)

B・・・・(ユニットの片割れ、コウキ

(場面設定)

AとBは今からライブの本番を迎える。二人組のボーカルユニット。


ボーカル(ジュン)×ボーカル(コウキ)

A「おい。もうすぐ本番だぞ。準備はできたか?」
B「なあ」
A「どうした?」
B「俺、歌えないかも」
A「はあ? 何言ってるんだよ、ジュン」
B「どうしよう、コウキ」
A「どうしようって、もうお客さん入ってんだぞ」
B「そのお客さんの前でやらかしたらどうしよう。うまく声が出なかったら」
A「馬鹿言うな。今までだってうまくやれてきただろ」
B「今まではたまたまうまくやれてただけかもしれない。今回は無理だよ。さっき見たけど、こんなに大人数なんだって思ってなかった」
A「それだけ俺たちの歌が評価されてるってことだろ」
B「だからその期待を裏切っちゃったら?」
A「はあ。じゃあお前はずっとそこにいろ。もういい、俺一人で行く」
B「でもコウキひとりじゃ無理だよ」
A「わかってんじゃねえか。わかってても、お前は動かないんだな」
B「ごめん」
A「ごめんなんて、言われてもな」
B「ねえ、コウキ。一緒に、今日はやめとこうよ。ね?」
A「は?」
B「今度はうまくやれるから。無理だったんだよ。俺たちにこの規模のライブは」
A「今度っていつだよ」
B「え?」
A「また次も言うんじゃないのか? 『無理だよ』って」
B「そんなことはないと思う」
A「なら、今やれよ。お客さんは待ってるんだ。俺らの歌を」
B「ごめん、やっぱり無理だ」
A「馬鹿野郎」
B「ごめん」

狙い

怖じ気づき、それに対する苛立ちによる衝突の台本。最後の「馬鹿野郎」には色々な感情を込めることができる。

やり方など

・Aは失敗が怖い

・Aは自分に自信がない

・Aはいつも本番前にはこうなる

・AはBが怖いので今まで従ってきた

・BはAのことを認めている

・BはAのことを見下している

・BはAと歌いたい(この規模のライブで)

・BはAが大事なので、潰れて欲しくない

・BはAのことを使い捨てと思っている


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