「朝ご飯は一日の元気の源。しっかり握るよ。ご飯炊き過ぎちゃったけどぜんぶ食べれば大丈夫大丈夫。えーと私が4個で、あの人は、んー『3個は多いよ』とか言うしなあ。ご飯を余らせるのは農家の嫁として信条に反するわ。いつだって炊きたてが一番。よし、特大を2個にしちゃえ。おにぎりにぎるよおにぎり〜」
4個をぺろりといけちゃったり、おにぎりをノリノリで握る(米海苔ではないです)あたりにキャラクター性を出せる構成。炊きすぎたご飯をどうするかという問題に対し、旦那が小食という課題をどう乗り越えるのか→2個ですが? という解決策であるオチをうまく伝えつつ、お米を美味しく残さず食べたいという信条で魅力を伝えたい。
「お米には八十八の手間暇が掛かってるっていうけど、あー、私もトラクター乗り回したい。絶対人手なんていくらでも足りてないでしょうに、なんで私は鍬(くわ)で畑なのよ。いいですよいいですよーだ。お米に合う最っ高のお漬物作ってやるんだから。野菜も旦那様もしっかり骨抜きにしてやるわ、覚悟しておくことね」
鬱憤と発散をテーマとした台本。しかし陰気やマイナス感情に寄りすぎるとキャラクター性が損なわれるためうまく塩梅を見極めたい。旦那様のためなのに覚悟を問うという軽い引っかかりが聴衆を引き込むギミックであり、オチである。
「みなさーん、お茶が入りましたよー。休憩にしましょ。どうぞ、はいどうぞ。あ、そっちはお隣さんからお土産でいただいた温泉饅頭です。ひとり二個までどうぞ。ちょっとー、見えてますよー。もうじゃあ三つでも四つでもどうぞ。でもいいのかなー、今日は賄い、豚バラブロックを角煮にしてるから、お腹空かしたほうがいいと思いますけどー? ふふ、さ、残り作業もよろしくお願いしますね」
現場職の人たちに負けない世渡り力を見せるシーン。普段からこういったやりとりがなされているような空気感を、このワンシーンでしっかり演じきりたい。どうぞ、はいどうぞ、のところでお茶を渡す動作もちゃんと行うこと。セルフ方式パターンなら、言い方が変わる。お土産の饅頭がとても不味いパターンでも演じ方が遊べる。
「今日も一日お疲れ様。はい、じゃあそこに横になって。お客さん、凝ってますね。これは頑張り屋さんの腰だね。む、ココ本当にガッチガチだね。まかせて、日頃の畑仕事で培った耕しスキルを見せてあげるわ。この腰に種植えたらすくすく育つくらい解(ほぐ)してやるんだから。どりゃー! あ、ごめん。あ、もう寝る? おやすみなさい」
知らない間に力をつけすぎた心優しきバケモノみたいになってしまってしまいました。
音声はないが、旦那側の悲鳴などのリアクションの間やそれを受けての反応などをしっかり演技に反映したい。嫁の行動を受けて、旦那が不貞寝を決めるという結果が発生している。台本の流れに違和感を生じないように演じきること。