「魔女」(ボイスサンプル向け)

語り手・・・魔女


駆け出し魔女

「魔女試験も無事に終え、念願の魔法道具屋さんも開店。なのに、お客が来ない! どうして? わたし閑古鳥を使い魔にした覚えはないんだけど? 魔法薬の作り方だけは師匠にも唯一褒められて自信あるのになあ。いっそ客寄せの薬でも撒いてみる? いやいや、それは魔女としてのプライドが。でも明日のご飯には代えられないし。よし、とりあえずお腹が空かない薬を作ろう」

狙い

魔女としてのプライドとのせめぎ合いの結果、自分の中で折り合いをつけた台本。伸ばすところを伸ばしてもよいし、大げさにやるも過小にやるもよし。空腹の演技をしても可。


試験官魔女

「これより第386回、魔女認定試験を始める。受験番号を呼ばれた者から、推薦状を持って前に来るように。ん? 28番、なんだお前の推薦状は。魔法で作った偽造書だな? 他の魔女の目は誤魔化せてもアタシの目は誤魔化されんぞ。おい待て、誰が失格と言った? 推薦状ならアタシが書いてやろう。その度胸と魔法の腕を買ってやる。アタシの顔に泥は塗るなよ?」

狙い

剛胆さのある魔女さん。試験管という立場でありながら、必要とあらばルールを破ってしまうあたりキャラがしっかりしている。前半と後半の落差を見せるために、しっかりと緊張感を作りたい。最後の台詞を、追い詰めるのか、安心させるのか、笑うのか等、使い方が肝要。


ゆるふわ魔女

「へへー、この魔導書はね、ちょっとあぶないんだよお。だからねえ、勝手に開いちゃ駄目だよお。わたしの魔力が込めてあるから、開くだけで魔法が発動しちゃうんだあ。えー? 開いたら? うーん、この前は山がひとつ消えちゃったから、王様からもう使わないでって泣きつかれちゃったんだよねえ。捨てないよお。魔力があるから、魔法鍋の鍋敷きにちょうどいいんだあ、これ」

狙い

やべえ奴。口調とのギャップによる構成。無自覚でやってもよし、牽制を込めて、わざとあえてのパターンでもよし。誰に語りかけているか、しっかり詰めたい。弟子相手なのか、敵勢力なのか。


悪魔に魂Sell魔女

「月の満ちる導きより、駆けよ夜を、新月の門をくぐりて、我が下へ来たれ。来たあ、悪魔ちゃん。我が臨みを宣言する.老いることなき若さを我に授けよ。……ちょっと、早くしなさいよ。はあ? 老いなくするのはできても若返らせるのは無理? ふざけんじゃないわよ、悪魔のくせに融通利かないわね! そっちが呼び出す難易度高いから、あたしもこの歳までかかったんでしょうが! やる気がないってんなら、こっちで勝手にあんたの寿命もらうわよ? やる気あるの? どうなの?」

狙い

どっちが悪魔やねーん。


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