「ディーラー」(嘘くささ)

語り手・・・ディーラー

聞き手・・・プレイヤー

(場面設定)

 inカジノ


カードゲーム

「皆様、カードは行き渡りましたでしょうか。手札を交換したい方はいらっしゃいますか? ふふ、どうぞ、じっくりとお考えください。カードを捨てるか否か。人生すら左右するかもしれない選択ですからね。人間誰しも後悔はしたくありません。あのときこうしていれば、なんて。お心は決まられたようですね。それではカードオープンです」

狙い

温厚そうに見えてその実、めっちゃプレッシャー掛けるやん! な台本。腹黒やドSキャラにどうぞ。全体と個人に向けた言い方の違いをしっかりと意識させたい。キャラとしては対個人に対して優しくほほえみかけることで落としにかかるタイプの手慣れたクズを想定。


ルーレット

「一流のディーラーは狙ったところに玉を落とせるなどと言いますが、私はまだまだ駆け出しの身。とてもとてもそのような芸当はできません。ただ、少しでも皆様に運気が傾くようにと祈りを込めて玉を投じる、やっていることはただそれだけに過ぎません。もう一度お賭けになりますか? 赤黒賭けですね。2分の1、きっと当たることをお祈りして、それでは投じさせていただきます」

狙い

ほんまに祈ってるんか? な台本。純粋っぽい少年や裏表の「表」部分の台本としても。このディーラーの設定を詰めた上で臨むと尚よいかと。順当に若くしてもよし、童顔であることをいいことに利用した実は歳のいったキャラにしてもいい。


イカサマ

「イカサマなどとは心外です。ダイスはお客様の持ち込みしたものを使用していますし、こうして衆人環視の下、ゲームは執り行っております。では、またダイスを交換なさいますか? いくらお客様が異議を申し立てされましても、私どもの回答は変わりません。ええ、『当カジノは誓ってイカサマなどは行われておりません。健全営業です』それではゲームを続けますか? それとも降りますか?」

狙い

やってんねえ! な台本。『 』内がカジノ内で過去散々クレーマー処理に使われてきた定型文。実際にやっているイカサマの種類を想定しながら言うと言い方に違いが出る。(ダイス自体に仕組みがあるのか、衆人環視のうちグルが潜んでいるのか、カジノ自体にカメラがあるのか等)。最後の台詞をどう捉えるかも重要。脅しとしてなのか、プライドに傷をつけさせてまだテーブルに着かさせるのか、そろそろイカサマがばれそうなので、降ろさせたいのか。


丁半博打

「手前お控えなすって! 今宵の賭場を仕切らせていただく名を泥羅(でいら)と申します。ウチの家系は代々賭場をやらせてもらっておりやして、三度の飯より不義理とインチキが嫌いな馬鹿正直一家でごぜいやす。向後万端(きょうこうばんたん)お頼みもうして、さあ振るは賽(さい)、丁か半か張った張った。どちらさんも後腐れなし一声勝負でお願えします」

狙い

口上を名乗ってしっかりしてますよー……風に見せかけた台本。勢い任せでさっさと賭けさせようとしている。少年キャラや若さや勢いのあるキャラに。ウチの家系(=先代を殺して成り代わった)等、裏設定を詰めても楽しい。


← ひとり用台本に戻る

← 台本置き場に戻る