「クレーム対応」(謝罪)

語り手・・・クレーム対応する人

聞き手・・・クレームをつけてる人

(場面設定)

電話越しにて


純粋な謝罪

「お待たせいたしましたお客様、確認したところこちらの不手際で配送ミスがあったようです。はい、大変申し訳ございません。すぐに代わりの商品を手配いたしましたので、水曜日までには届くかと思われます。はい、……はい、このたびはご迷惑をお掛けして大変申し訳ございませんでした。再発防止に努めてまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします」

狙い

シンプルな謝罪。「謝罪」と「今後の挨拶」という二つの要素をちゃんと使い分けたい。


記録と違いますね

「お客様のおっしゃる『注文と違う品が来た』という点ですが、ええ確かに先週七日午後16時32分に着信をいただいております。そこで一次受けの女性オペレーターにてご注文をお承りをしたところ、『お前では話にならない』とのことで、同38分にわたくしに交代、そこで通話記録、わたくしの耳とともに『高級オイルセット』のご注文をいただいたことを覚えております。はい? 思い出していただいたようで何よりです。ところでその罵倒も記録させていただきますね」

狙い

鼻につくようなしゃべり方をするキャラに。記録の時間を正確に伝えることでねちっこく嫌みたらしい性格を出している。また罵倒を受けても涼しい顔をしている点やささやかに反撃する点でキャラクター性や優位性のある台本に仕上げている。最後の台詞を脅しのように言うのか笑顔で言うのか等でも感情の色が変わる。


どうして責めるんですかぁ

「あの……その……ひっ、す、すみません。声は……もともとです。聞き取りづらいですか? でしたら、お客様ももう少しお声のボリュームを……ご、ごめんなさい。お名前とご連絡先を聞いただけじゃないですかぁ。そんなにお怒りにならなくても……ひぁっ! う、上の者ですね、すぐにお代わりいたします。失礼します」

 

狙い

おどおどするから責められる。挙動不審系やびくびく系のキャラに。「すみません」「ごめんなさい」「失礼します」と三種の謝罪フレーズの使い分けと、怖いながらにもお客様へ意見する勇気をうまく表現したい。上の者に変わることに対して「安堵」するのか「情けないと落ち込むのか」キャラクターを作りたいところ。


豹変オペレーター

「上の者でございますね。お代わりいたします。(保留)部長、いつもの方からまたクレーム入ってます。え? 会議はもう三回連続入ってたでしょうが。(舌打ち→保留解除)お客様、大変お待たせいたしました。あいにく部長はこれからストレス性胃腸炎になりますので、ええ、はい。失礼いたします。(切電)部長、ちょっと奥でお話しましょうか」

狙い

お客様に対する声(電話口)⇔部長に対する声(遠くのデスク) という距離感の使い分けと、対社外⇔対身内 という声音の使い分け。これからストレスを掛けて部長を沈めるという点を包み隠さずお客様へ話してしまう点にギャグ要素を入れている。電話は無理矢理切って部長とお客様の境界を曖昧にしてもよい。(※パワハラはやめましょう)


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